JCGR 日本コーポレートガバナンス研究所

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第1回ファイナンス勉強会「企業価値創造のファイナンス」

企業は、人々が生きて行く上で、あるいは生活を楽しむのに必要な財・サービスの生産・流通を事業として行う。事業を行うには資本と労働が必要である。企業は事業の過程で価値-付加価値-を創出し、その創出に貢献した資本に利益・利子として、労働に賃金として分配する。それが人々に所得をもたらし、人々の生活を支える。一国のすべての企業の付加価値の合計がGDP(国内総生産)である。したがって、GDPが大きい国は豊かな国ということができるので、企業の付加価値生産が重要な意味を持つ。いかにして企業を付加価値生産に向けて動機づけるかが経済の基本問題の一つであり、それが株式会社のガバナンス問題である。
この勉強会では、将来企業が生み出す付加価値の合計を企業価値と呼び、株主への分配分である利益の価値は株主価値と呼ぶ。ここで付加価値や利益は将来のものであるからあくまでも予想である。付加価値は、賃金、利子、利益という形で労働、負債そして株主資本(自己資本)に分配される。労働市場が流動的であり賃金が市場価格として決まり、利子が金融市場で市場金利として決まるならば、株主価値の最大化が付加価値の最大化をもたらすというのが市場経済を原理とする資本主義の理念である。株主価値は企業が資本コストを上回る投資を実施することによって創造される。経営者がつねに株主価値の創造に最善を尽くせば、自ずと企業価値が創造される。勉強会では、株主価値創造を通して企業価値を創造する原理を勉強する。

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